物書きの友人が組曲『堕天使物語』の紹介をご本人のブログに書いて下さって、それがとても的確で美しかったのでここに載せさせて頂く!



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太田裕哥様のアルバム、組曲『堕天使物語』。

人間に見られてはいけない、見られたら穢れてしまう天使。
そんな天使が人間に恋をして、その人の瞳に映りたい、そのためだけに──

始まりは赤。
天使たちを支配する、神様の禍々しい赤。
ルール、過保護、束縛、そんな「社会」を感じさせる始まり。

それから、びっくりするほど真っ白な天使が好奇心を歌う。
オトナに内緒で冒険に出たコドモのような。
そこで、天使はフルートの音色と「青い瞳」を見つけてしまう。

真っ白な羽根が愁いを帯びて、蒼になる。
澄んだ青の瞳が、その蒼と溶けあって、切ないほどの透明になる。

幸せ、震えるほどの幸せ。
この気持ちは何?
いや、名前なんてどうだっていい。
ただ、この気持ちは、きっと……

罪。

透明にぐさりと杭が刺さる。
じわりと広がる血。
白い天使が恋という紅い傷に堕ちていく。
救う者はいない。
助ける者もいない。
神様さえ見捨てる。
ひとりで、痛む恋心に悩んで……。
悩んで、溺れて、もがくほどに傷口はかえって広がり、天使は穢れていく。
そして、誰にも理解されないその胸の杭を、天使はたったひとりで受け入れる。

あの人を愛してる──。

あの人の瞳に映りたい。
想いは募っていく。
それは切ないほどの真紅。
同時に毒々しいほどの深紅。

愛していたい。
自由に。
心のまま。
誰にも許されなくても、この気持ちが、幸せだから……

この傷ついた心のまま、暗い海底に喜んで堕ちよう。

一瞬、あの瞳のようなまばゆい青。
でも、水圧が重くなるほど暗くなっていく。
流れる血も見えなくなる。
感覚も麻痺してきた。

堕ちていく。
目を閉じる。
完全な哀しい闇……

でも、確かに痛んでいる心。
その痛みが温かい。
そう、確かに穢れたのかもしれないけれど。
代わりに天使は手に入れた。

無垢では知らないままだった。
知らないほうが不幸だった。
本当に救いの天使になれるのは、神様の言いつけに従った天使ではなく──

闇夜の海原にいっぱいに散らばる星の光。
その星の数ほど、報われない愛がこの世にはあって。
そんなもの、本当につらくて重くて。
何で好きになったんだろう。
振り向いてもらえないのに。
叶わない愛なんか、せめて芽生える前に誰か摘み取ってくれよ。

神様。ああ、だから天使を縛ろうとしたの?

それでも。
天使が不幸だったなんて誰が言える?
天使は幸せだった。
間違いなく、誰よりも……

誰にも理解されなくても。
愛した人の瞳に映ることができた。
その幸せは、この世で一番美しい──

……そんな物語がつまった、素敵なアルバムです。
このアルバムは三ヵ月限定発売だとか。
聴いてみたい人は、太田裕哥様の公式サイトに行って、メルフォから問い合わせてみてね。
ゆーこさんの歌唱力はもちろん、ピアノも迫力があって、とても奥行きの深いアルバム。

お勧めです!


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文・颯川ながめ





思ってた以上に伝わってて嬉しかった。
さらに物書きさんの言葉が美しくて辛くて、泣きそうになった。
ありがとうながめさん!!。゚(ノ□`。)゚。。